粉をさわったこと、ありますか?

私の祖母は下町で、関東大震災で家を壊され、東京大空襲で家を焼かれ、数々の人災と天災を乗り越え7人の子供を育てた明治生まれの気骨な女子でした。生き延びるために、せんべいを焼いて売る、うどん麺を売る、おしるこを売るなどしたそうです。

そんな祖母の話しから、クラスでももし災害に遭遇したら粉がわかると、そこからいろいろな食べ物が作れるから気持の余裕ができますよって。

パンは粉が主役、その粉がどんな食べ物に変身するかご存じですか?
薄力粉と強力粉の違いがわかりますか?自分の手で生地さわってわかりますか?

ツィッターでもつぶやきました、パンがなくなったらいつでも自分で焼けばいい、手で捏ねて、電気節電だからパンは小さく分割して、10分くらいで焼けるパンを作ればいいの。

パン用の粉が品薄なら、全粒粉で焼けばいい。全粒粉がないならライ麦粉を使えばいい。全部が少量ならば、3種類でも4種類でも粉をミックスしてパンを焼けばいい。もっと少量になったら、少量の生地を薄く大きく伸ばしてラップスをフライパンで焼けばいい。

市販のイースト菌がなくなれば、果物や野菜から酵母をとればいい。ベーキングパウダーで膨らませるパンもあります。

オーブンがないなら蒸したり、揚げたり、カレーパンの揚げたて最高ですよ。フライパンを使ってフラットのパン、ピタやナンもいいですね。

他にも小麦粉料理、いろいろありますクラスでやってる「ひっつみ」小麦粉と水と塩だけ。そこに重曹いれたら中華麺、そば粉があれば「そばがき」がいい。そのほかいろいろです。

パンを焼くことで広がる食の世界があります。

メンバーからも「パン習ってて良かった!」ってつぶやき入るのは嬉しいです。月1回でもパン焼いてる人達は、こんな時には気持に余裕が持てるものです。人は「ない」というと欲しくなり、「ある」というと要らないと思うのが不思議です。

いつも災害のときに一早く被災地に届くのは大手のパンです。パンは輸送するのにも軽いからたくさん運べます。そして、栄養価も高いです。これでこそ大手企業の役割だわ!といつも頭が下がります。そして、ブレッドオンブレッドの役割は、みんながレシピなくパンが焼けるように、パン作りの楽しさ、面白さを伝え、いざという時でも気持に余裕がもてるようにしたいです。家でパンを焼けるのは技術の向上ではなくて、心のゆとりなんですよ。

私、個人の場合、日ごろからパンをあまり買わないので、いろいろな粉を多く備蓄しているもので、もちろん、買いだめ騒ぎの外におります。

どうか、大手企業のパンは困っている人のところにたくさん届いてください。決して買いだめなどしないでください。被災のない方は、この機会に食生活を見直して、本当に自分に必要なことは何なのか改めて考えることがあってもいいかな、と思います。

19日(土)からクラス再開しま〰す(^O^)/お申込みの方、安心していらっしゃってください。みんなでがんがんパン生地こねても壊れないテーブルは、少し大きめの特注オーダーの強度の作業テーブルです。いざというときは、テーブルの下が安全ですからね(*^^)v皆さんにお目にかかれること楽しみにしています!