この20年を振り返ると・・・本の出版

教室スタート直後は派遣のお仕事、ワープロのオペレータとして、数社でお仕事もしてました。レシピがたまってくると、いつか自分の本を出版したいという思いも膨らんでいきます。その頃、読んでいたのは洋書ばかりでした。素敵な本ばかりで憧れの本でした。いつか、こんな素敵な本が作れたら。。でもそれは夢のまた夢。。。。

と思っていました。

ところが、3年過ぎた頃に、食べ物好き、NY好きな人と知り合うことができて、そんなご縁が繋がって、本の出版のお話しが舞い込んできたんです。
「ベーグルの本が出せる!!(^_^)v」

まだ、インターネット環境も今ほどではなかったので、本になれば全国に伝えることができるのです。出版という未経験な世界は心躍る思いと、不安と、実際は大変でした(^_^.)。
撮影場所は、NYスタイルとはほど遠い雰囲気の、自宅パン教室6畳ほどのスペースでした。パン製造と撮影、1週間ほどだったかな。撮影はノリノリ順調でした。スタイリング道具もばっちり(実際にNYで集めたものです)!、その時にサポートしてくれたのが、すでに生徒の一人のCちゃんでした。懐かしいです(*^^)v。このCちゃんは、後にKayo先生のアシスタントしたり、時々お手伝いしてくれて何かとお手伝いしてくれました、ありがとう(^_^)/~。最近は忘れた頃に教室にやってきますが、どうやらパン作りがライフワークになっているみたいです。
この動画はその時の撮影の様子です。懐かしいわ〜。

実は撮影後のほうが、難しい作業がいっぱいありましたね〜。パン作りの説明とか、写真選びとか、中でも表紙はなかなかの思いがありまして、「ベーグルがいっぱいの写真にして欲しいんです!!だって、これからはベーグルですよ!!」だなんて(この時ベーグルの知名度はあまり高くなかったから〜)、偉そうに、私、言ってしまったと思います。はい、言っていました、それも強く(@_@;)
表紙で本の購買力が変わってくるそうなので、ここはプロに任せてほしいとのこと。出版社さんもここが一番力の入るところなのかもしれません。
私の意見は却下でした。でも、「裏表紙はご希望のベーグルいっぱい写真にしますから」と言う譲歩案にしぶしぶ納得したのがこれです。それも白黒(-_-;)。

この出来上がりを見たとき、「裏表紙なんて誰も見ないし。。(/_;)」と心でつぶやきました。

と、いろいろありましたが、とにかく、夢だった自分の本が出版できて、本当に嬉しかったです。
そして、2001年この本「NYスタイルの人気のパン」(世界文化社・現在は改訂版が出ています)が出版されました。この本は随分、多くの人に親しまれたようですよ(*^^)v教室をはじめて4年目の出来事でした。

レシピは良い状態なものが作れるように、微調整しながらレシピを作っています。そこにはNYへの熱い思いもありますから、なんとしてでもNYの美味しさが再現ができる!!という、時間もかけた自信作レシピです。

最近はレシピは無料、いつでもどこでも、1億総スタイリスト&カメラマンですか??

昨今は本が売れないらしい、ましてレシピなんて、なお売れないから、作らない、だから作りたくない。。とか。本の価値が違いますね。だからKayo先生も本への憧れは今となっては、半減しています。。ちょっと残念です。
今、思うと、あの時、本が出版できて本当に良かったです。それはパン教室としての大きな一歩でした。
つづく