季節のジャムが大好きで

ニューヨークの一番好きな季節は6月頃なんです。ストリートフェアやグリーンマーケットが充実している時です。日本では高価だったり、手に入らないような果物が豊富にお店に並ぶのでつい買ってしまうんですが、残念なことに食べきれずに帰国前日に破棄してしまうこともありました。日本に持って帰れないですもんね。海外へ行かれてそんな思いをされたことあると思います。

滞在するときはいつもキッチン付のホテルまたはアパートメントにしています。共通して電子レンジと冷蔵庫はついています。ただ、場所によってはガスコンロがついてない所やガスコンロがあっても鍋類が整っていないところもあります。いつだったか、ガスコンロ付き鍋なしの部屋に滞在したことがありました。特に鍋を使う料理まですることはなかったので不自由はなかったのですが、その時もノルマのように果物を頬張っていた時に、ふと「鍋があれば果物煮詰めてジャム作れちゃうわ〜、そしたら持って帰れるのに!」と思った瞬間に、「あれ!!!もしかして電子レンジでも煮詰めることできるじゃない!」とひらめいたんです。すでに購入していたガラスのボールを使って、電子レンジで煮詰めましたブルーベリー、ラズベリー、ボイゼンベリー、ストロベリーのミックス。これが、とにかく贅沢に美味しいジャムになったんです。それまでお土産にジャムを購入することもありましたが、ここ数年はニューヨークに行ったら帰国前日に必ずジャムを作ることが恒例になりました。果物を破棄することもなく、滞在中は心おきなくニューヨークの果物を楽しめるというわけです。

ただ、アメリカの果物というのは見かけばかりで、実際食べてみると酸味が強いものが多いですね。いちごなんて、本当に美味しそうに真っ赤な色ですが、固くて酸っぱいなんてことよくあります。だから、この酸味が美味しいジャムを生むんですよ。最近の日本の果物は甘味ばかり追っかけているようで、酸味ある果物に出会うことが少ないですね。直接食べると美味しいのが日本の果物。加工すると美味しいのがアメリカの果物。そんな風に感じています。

ジャム作ったことのない人にとっては、「ジャム作れるの?」って思うようですね。「だって、ただ煮詰めればとりあず出来るでしょ簡単よ、甘味も自分の好みにできるし、鍋だと焦げたりするから電子レンジ使えば世話ないわよ」そんな、アドバイスで友人達も「初ジャム作り!」ですって。

だから動画作りました。最後の紅玉でジャム作りました。これからはイチゴですね、いちごも同じようにできますよ、酸っぱいものを選んで下さいね。ルバーブがあれば、ルバーブ&いちごのミックスジャムはNYでは定番です。あんずの季節にはあんずジャムもお薦めです。

注:鍋を使ってのジャム作りの場合、ホーローまたはガラス製のものを使いましょう。アルミやステンレス製は酸で鍋がダメになっちゃうよ〜。お気をつけてね。