2011今年の卒業生の味噌クラス(報告)


毎年恒例にしている卒業生の味噌クラス。今年も3月に仕込して、この8月に味噌開きをしました。今年は1樽6キロを7樽仕込ましたよ。いつもと違うのは全樽、酒粕で蓋をしたことです。各自が酒粕を持ち寄り、味噌仕込のあとに酒粕を敷き詰めカビを防ぐというもの。
だから、今年は味噌だけでなく酒粕蓋も楽しみにしていたんです。

今年も暑い夏でした。おまけに天気も不安定だったしね(-_-;)。とにかく、月日が経ちました。いよいよ蓋を開ける時がやってきました。今回、初めて参加の人は「本当に美味しい味噌なんてできるのかしら?ドキドキ♪」、恒例参加の人は「今年はどんな味噌かしら、ワクワク♪」と。

そして、開けてみました。今年の味噌は全樽ともカビ率がゼロ%でした。いつも表面にカビがあり、それを取り除く作業があるのですが、今年は、感動的にカビがなく、おまけに、蓋をした酒粕もいい具合に熟成していて、味噌を守ってくれたようです。もちろん、この酒粕にもカビがありませんでしたよ。実はこの副産物の熟成した酒粕は、漬け物だけでなく魚やお肉にぬって一晩冷蔵庫においてから焼いて食べると、言葉が出ないほど美味しいんです。参加したメンバーも早速それを試したようですよ♪早くも、「来年は酒粕をもっと厚めに蓋をしよう!」と、どっちが目的かわからないですね(*^_^*)〜。
本題の味噌はというと、これが過去最高に美味しい味噌ができました。毎年、熟成具合が違うんですがそれでも本当に美味しいお味噌ができるんです。でも、今年のは格別に美味しいです。これもやっぱり酒粕効果なのでしょうかね。白かった酒粕はこの写真の通り、熟成して味噌色になっていて、舐めると、奈良漬にほど近い味わい深いものになっていました。そして、酒粕の下、茶色になっている所からが味噌となります。

お味噌が美味しいと「出し」はいらないんですよ〜。さっそく、その味噌で豚汁を作って試食会しました。

自家製味噌は、季節によるものか?、麹や大豆の違いによるものか?、とにかく毎年、味わいが違う味噌ができます。その味わいが違うことこそが自家味噌の面白さなんですね。毎年同じ味を求めるのであれば、お店で買いましょうね。
時々、頂いた味噌が口に合わなかったというお話しを聞きます。麹や大豆の種類によって大きく違います。そして熟成具合もね、つまり食べ時もね。自家味噌はとにかく保存は冷凍です。冷凍庫の中でも麹が生き続けているんです。冷蔵庫では熟成が進んで麹に全部美味しい所食べられちゃいますからね、御注意を。

パンと味噌はとっても似てる世界なんです。面白いですよね。自然酵母のパン。毎回、違うパンになるの。時々驚くほど美味しいのが焼けるのが不思議。同じパンが焼ける事ほどつまらない事はないわね!毎回同じパンをと望むなら、お店で買いましょうね!あと初めて焼いたパンが口に合わないからといってやめてしまうならそれもいいですよ。でもね、貴方は2回目、3回目〜5回目に今まで食べたこともないくらい美味しいパンに出会えるチャンスを知らずに人生終わるんですよ、って、ちょっと大袈裟かな(^^)v

だから自然酵母のクラス作ります。パン作りにマニュアルは必要ありません。